― 炎上の根底にある“視聴者心理”とは
8月22日に放送されたテレビ朝日系「ザワつく!金曜日」で、長嶋一茂さんが番組途中にスタジオを退席するシーンがあり、ネット上で賛否両論が飛び交っています。
きっかけはクイズコーナー。司会の「サバンナ」高橋茂雄さんが一茂さんの解答を不正解とし、その後、ほぼ同じ内容に見える石原良純さんの解答を正解と判定。これに一茂さんが不満を示し、「オレ、帰るよ!」と発言してスタジオを後にしました。
視聴者の反応
SNSでは「本気で怒ってる?」「演出だろう」「一茂らしくて面白い」「見ていて不快」など、意見は大きく分かれています。
過去にも、上岡龍太郎さんややしきたかじんさんらが収録中に席を立つ“ガチンコ”な場面を残してきましたが、今回のケースは「やらせか、本気か」が話題の中心になっています。
なぜ炎上するのか
そもそも、このような場面が炎上につながるのはなぜでしょうか。
背景には次のような要素が見え隠れします。
- 公平性への敏感さ
判定の基準が曖昧に映ると、「贔屓ではないか」と視聴者は敏感に反応する。 - “本気と演出”の境界線
バラエティ番組は演出があると知りつつも、目の前の“ガチに見える瞬間”に人々は強く引き込まれる。 - 炎上を待つ視聴態度
現代は「炎上する出来事」を探してSNSで共有する流れが定着している。些細な違和感も、すぐに「大ごと」へと拡大されやすい。
炎上の根底にあるもの
今回のケースが演出か否かにかかわらず、炎上が広がるのは“視聴者が炎上を求めている”時代だからといえるでしょう。日常の中で「騒ぎたい」「共有したい」という心理が、テレビの一場面を何倍にも増幅させています。
一茂さんの「オレ、帰るよ!」は、単なるバラエティのワンシーンかもしれません。ですが、視聴者がその先に「不公平さ」「本気度」「炎上のネタ」を読み取ってしまう――それこそが、炎上が起き続ける根底にあるものなのです。
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